図面があればだれでもできる!
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電動工具とバッテリー
電動工具にはたくさんのメーカーと種類があり、みなさんどれが良いのか迷ってしまうのではないでしょうか。
国内メーカーではパナソニック、ハイコーキ、マキタ、リョービが代表的なところでしょうか、ボッシュが海外製ですが、日本でも手に入りやすくなっています。
その中でも、コード式とコードレスがあり、コードレスのほうが取り回しが良いのですが、バッテリーが付いている分高価です。1年に数回使うかどうかという方はコード式がおすすめです。
ここでは電動工具に使われているバッテリーについて解説していきます。
バッテリーのタイプ
現在リチウムイオンバッテリー、ニカドバッテリーとニッケル水素バッテリーが市場に出回っています。
中でもリチウムイオンバッテリーの割合が大きいのですが、ニッケル水素バッテリーが追随して、古くからあるニカドバッテリーが頑張っているという状況でしょうか。
・リチウムイオンバッテリーの特徴
・エネルギー密度が高いため小型化が可能
具体的にはニカドバッテリーやニッケル水素バッテリーと同じエネルギー量を約半分の大きさで蓄えることができる。
・充放電サイクル特性が高い
いわゆるバッテリーの寿命で、製品によって違いはありますが、3500サイクルが一般的な値とされています。毎日充電して使った場合9年以上持つことになります。ただし、高温下、低温下での使用、100%まで充電しないなどの使用条件の違いを考えると、寿命は6~10年程度と言われています。
・用途
小型で軽量という特性をいかして、スマートフォンやノートパソコンなど携帯可能な機器にはほとんど搭載されています。その他、電気自動車や産業用ロボットなどにも使用されています。
・デメリット
高価!これにつきます。その他、充電満タンで放置すると劣化する。温度変化に弱いなどがあります。
・ニカドバッテリー
リチウムイオンバッテリーが出るまでの充電池といえばニカドでした。小型でありながら高出力ですが、公害原因物質のカドミウムを含んでいます。充電回数は1000回程度。
メリット
内部抵抗が少なく大電流の放電ができること、低温環境での電圧降下が小さく、自然放電がニッケル水素電池よりも少ない、また過放電に耐えられるという特徴があります。また、電動工具も含めて一番安価である。
デメリット
メモリー効果が出やすく継ぎ足し充電に向かない。メモリー効果とは、容量がまだある状態で充電を繰り返すうちに充電容量が減っていくという現象で、満充電になっていないのにバッテリーが勝手に満充電と判断し充電を止めてしまう症状です。
・ニッケル水素バッテリー
ニカドバッテリーに比べると、同じサイズで1.5倍程度の容量が得られるが、充電回数は500~600回程度。掃除機やトランシーバー、テレビのリモコン、プリウスなどに使用されています。
メリット
繰り返し使えてニカドバッテリーよりも容量が多く、リチウムイオンに比べて安全性が高く、安価である。
デメリット
自然放電し過放電に弱い。なので使い切る前に継ぎ足し充電を行い、使用後は充電してから保管。軽量化と劣化対策は進化していて、リチウムイオンバッテリーとの差は小さくなってきている。
電圧(V)と容量(Ah)
電動工具の電圧の種類は3.6V、7.2V、10.8V、14.4V、18V、21.6V、36Vなどがあります。
電圧と容量とは、
・電圧(V):高いほどパワーが強い
・容量(Ah):大きいほど容量が大きい
電圧(V)が大きいということは、回す力、打ち込む力が強いということです。また容量(Ah)が大きいということは、その力を長時間持続できる、使用時間が長くなるといえます。
通常14.4Vで販売している電動工具に14.4V以外のバッテリーは使用できないようになっています。だたしマキタやHiKOKIのバッテリーの一部では、一つのバッテリーで多くの種類の電動工具が使えるようになっている製品もあります。
最後に
現時点で考えるならリチウムイオンバッテリー一択でいいと思います。
電圧は最低でも14.4V、互換性、将来性を考えるなら18Vがおすすめです。なにせ各メーカーの18Vの製品がダントツで多いのです。
参考
マキタ:14.4V,161モデル、18V,356モデル
ハイコーキ:10.8,V23モデル、18V,89モデル、
36V,71モデル、18Vと36Vは互換性
があるので計160モデルとなります。